デスクワークによる慢性的な肩こりと頭痛に悩む40代女性の一症例

■ 患者様情報

年齢・性別:42歳女性

職業:事務職(フルタイム)

生活習慣:週5日・1日8時間以上パソコン作業、運動習慣なし主訴:慢性的な肩こりと肩こりからくる頭痛(週3回程度)

その他:姿勢の悪さ(猫背・ストレートネック)を自覚しているが、どう改善していいか分からない

■ 初回来院時の状態

肩甲骨の可動域制限(特に内転・挙上動作)

頸部後面~僧帽筋上部にかけての筋緊張が強く、圧痛あり

背中が丸まり骨盤後傾、頭部前方位姿勢(いわゆるストレートネック傾向)

症状の強さ:肩こり 7/10、頭痛 5/10(VASスケール)

■ 施術・指導内容(週1回 × 6週間)

手技療法(筋膜リリース、姿勢矯正)

僧帽筋上部・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋などを中心に施術

肩甲骨・胸椎周囲のモビリティ改善エクササイズ

タオルストレッチ、キャット&カウ、壁スクワット

姿勢指導(デスク環境の見直し)

モニター高さ・椅子の調整、坐骨で座る意識づけ

セルフケアの指導(1日5分)

お風呂上がりにストレッチ、ホットパックの活用

■ 経過

2週目:肩こりの頻度・強さが徐々に軽減頭痛の頻度も減少傾向。

4週目:頭痛の頻度が週1回以下に。肩こりはVAS 3/10まで軽減。

6週目:日常生活での辛さが大きく改善。姿勢にも意識が向くようになり、姿勢改善に前向き

■ 考察

本症例では、筋緊張の緩和に加えて姿勢とセルフケアの習慣化が症状改善に大きく寄与した。

特に肩甲骨周囲の可動性回復と、骨盤の立て直しにより、頸部・肩への負担が軽減されたものと考えられる。

■ まとめ

長時間のデスクワークにより慢性的な肩こり・頭痛に悩む女性は多いが、

姿勢の見直し・日々のセルフケア・専門的な施術の3つの柱で、症状の根本改善が期待できる。

おくさわ整骨院